磨りガラス
スタジオの解体にともなう
引っ越しと写真作品の整理で
この1ヶ月動き回っていた
ので文も書けず
ふと今年の日本の写真をみていて気づいた
海外の大きく、透明な波に頼っていた
あからさまに、これ泳ぐの?
と
自分で笑うような波に
独りで泳いでたどり着いた
今の心境
心の境を
人は探している
求めている
心が求める間に
人は身を委ねたいもので
新たな自分の
新たな発見と変身に
人生をかけている
その境の向こうから
今迄のその線を観る
なんだ
随分難しく考え
余分に気負っていたな
と笑う
写真の世界は自由でいい
写真は被写体ではなく
撮るべくきめた、その何かに瞬時に心を傾け
押せるかどうか
どれだけ近くに寄るべきなのは,例のキャパの意見と同じ
最近の写真はソフトで加工し色を付けた物が増えている
こうなったら写真ではなく、グラフィックと呼んでくれ
忠実にその何かや場で感じた瞬間や偶然の1枚が
写真機と写真
写真機は今や電化製品
だが
写真だけは,フィルムがデジタルになっても
昔のままでいて欲しい
1枚の写真は読めるから
飾っていて飽きずに
強烈な瞳が物語る人生がある
変わらぬ事
変わる時代の風に
汚染されぬよう
変える必要も、余地もない1枚にかけていたい
そんな事を
思いました。