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6:30。はるか沖の波音が風にのり目覚めた、自然の何かを魚の様に感じていた。
激しい波の中へ行くひとときの休息とチャージのようだだ。心も穏やかに満たされた感覚が満ちていた。沖は風がなく潮流も穏やかだった。1時間半泳ぎ戻った。
午後エメラルド色に静まり返った穏やかなラグーン(礁湖)を泳いだ。
月の引力で引っ張られた海は、魚が珊瑚をつつく音や、水の中の音だけが鮮明に残り、まるでアクリルの箱の中のようだった。
夕方船ででると、雲が空をどこまでも覆い、水平線からカツオ鳥が飛んできた。
夜 幾何学模様の雲と月が光りながら流れていた。改めてこれが太陽の反射なのが不思議でたまらなかった。
静けさの中、やがてやって来るであろう波を考えるとしよう。