バランス
人生をわくわくと左右,上下させる
出来事がいくつ体験するかで
その人の道は決まる
出来事と言うからには
その「事」がなくてはいけない
重力を感じる浮き世で生きるには
つまり事物である「場」が大事であろう
同じ時間この地球にいながら
同時に違う場所にはいられない
はずだから・・・・
電気仕掛けの電車に詰め込まれ
ビルや植木の公園の人工世界の隙間から太陽を見る
同じ時間を生きるなら
こっちのほうがいい
死ぬ事もあるんだろうが
確実なのは事実と向き合い
自身と向かい合い生きている実感だ。
飛行機を乗り継ぎ
小舟を乗り継ぎ
準備体操をして
心を瞑想し
片手にカメラを縛り付け
片手と両足で泳いで30分
サメやバラクーダの餌にならないように
常に周囲を見渡す
もし来たら向かって行く事
逃げない事
都会じゃ考えも及ばない
不可思議な行動に出る
さっきはさっき
今は今
刻々と変化する見た事も無い地球
どん引きする波が巻き込もうとする
待ったなし!のありのまま
全部が出たとこ勝負だが
これが正しい地球での暮らし
大波が幾重にも迫る
絶海の海で
まるで漫画のような
信じがたい体験と体感をしてきた
なんでこんな沖で波が立つのか?
魚が舞う底まで2m~3mの地続きの海底は
あの山に繋がる
白い鳥達が舞うあの山も昔は海の底
同じ時間生きていて
もしこの時間を
この景色と感覚を
知らない自分が恐ろしく思えた
まるで生まれ変わったような
感覚の雨に打たれ
心が躍る
何の為に生き
何の為に自分がいるのか?
働く為に食うのか?
食う為に働くのか?
物を買う為に働くのか?
良い車や良い家の為にローンに追われ
おかしな都会の仕掛けにはまった俺を知る
ここでは生きる感覚と知恵
雨風と波をしのぎ体を冷やさぬよう
夕暮れ迄にあの海岸に戻らなくてはいけない
泳いで来た以上
泳いで帰る
バスもタクシーも来ないから
地球との距離と約束を憶いだす
怠惰な都会の渦にはまった自分を笑う
こういう事です
旅って
こんなに美しく
恐ろしい聖地を知らなければ
祈りを心から伝える事も
しらないままでいた
きっと
今までの写真も撮れなかったろう
感覚のまま生きてみる
叩かれて伸びるタイプでしょうか?