久遠実相
山梨の身延山は久遠寺
1274年
佐渡に流罪になり戻った日蓮が鎌倉に戻ると
この地の時頭 南部六郎実長に呼ばれ生活をし
この元は真言宗と修験の山を
日蓮教団の最高の聖地とした
武田信玄をはじめ多くの武将の庇護を受け
周囲の山間には宿坊がいくつも立ち並ぶ
昔のまま風の聖地である
285 段もよくも積んだ石段の先には
ベンガラの5重の塔をはじめ
お堂の天井には加山又造の龍図が睨み
まさに妙法の妙の漂う山である
ある山梨の高野の阿闍梨に
龍をまとめてるのが弁財天であり
その統括は不動明王とも聞いた
神仏は輸入されながら
上手にブレンドされ
なんであれ、あまたの師のイメージした
平和と安穏の教えと自己成仏を行で
修めた人々がいた
この石段の1つ1つは
人の命よりも長く長く
その願いを記憶している
山あり
海あり
風あり
雨あり
鳥あり
魚あり
彼らの絶妙なバランスを崩さぬように
人間達は遠慮しなくては行けないはずだが