絶海の山

年に1度の靖国 詣で〜
集まる〜仲間は少ないが〜

鶴田浩二が歌ったが

ここは大観衆である
いや大にぎわいである
なんと719回目の祭りである

動物の子が
違う親でも育てるとその慣習に従うように
おさいころ、爺さん婆さん、親が
教え、これを信じて拝みなさいと
言われたら
そりゃなんでも信じてしまう

生まれる環境は危うくもあり
大事である

祭りと言っても
ここには寅さんのようなテキ屋はいない
登れないのかもしれないが
カルメ焼きも,金魚すくいも、しじゅうからが木の建物から咥えてくるおみくじも
あの発電機の音とオレンジ色のライトに照らされ
怪しい大人達の,子供騙しの手品まがいの夢はない

まんとう と呼ぶ
五重塔に飾られた美しい飾りと
め組の頭ごとく纏をふるい
ちんどんやとは違う金物をちんちんならして
歌う

どこかなごやかで
どこか厳かな神事である

井上瑞雄 総務さん  
奥野御上人
今年8月からの別当 望月御上人

こんな凄い3人と40人以上の修行僧の読み上げる経文が
この山に響き渡るこの日
 
中でも
井上さんの法力なのか
お年を重ね、何万回も読み上げてきた修行から
自然に創られた憂いあるお経とお声は
毎年,参詣者のお待ちかねであり
音叉のようにいつまでも深く長く
この場と人々の奥底へ浸透する

太陽が富士山のてっぺん?だから
写真を撮りにくる富士山おじさんもいるが

てっぺんだろうが何だろうが
どうでもいいなと
誰もが思う八景

この日
この絶海の山で
皆さんと同じ時間を迎えられる事が
素晴らしい

修行僧達の
ある言葉と想いを
存分に吸い込んだ

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