ゲート

山を曲がると大きな結界
和光門が現れる

誰もがこの美しい門をくぐり
ようやく ついた ・・・・

ふーっと一吹き
に安堵がこもる

延々と続く山道は
森の中な為、景色が見えない

富士山のような観光地に変身した山でないから
ド派手な山ガールや中国の旅行人もいない

延々と4〜5時間
お年寄りで6〜7時間
お坊さん2時間半〜3時間
の人を阻む山

この山の一番の謎で
誰もが思い、口にする言葉
きっと秘密の道があるに違いない
誰もいない日には七輪でバーベキューをしているに違いない

現に頂上に車があるから
裏道があると言う信者もいる

ある夜、大広間の畳の上で隣にいた
30年も秋田から来てる人が耳元で
うれしそうに
「実はここにはお坊さんだけの裏道があるようです・・・」
ささやいた
・・・・・

なんだか幸せな夜である

途中で心が折れ
登らせないよう神様が仕組むらしく
実際に結構上までいったのに(19丁目)
下山する人にあった事がある

でもこんなところに
ロープウェーでも出来たら
興ざめだ

荷物用のリフトが出来る20年前迄
すべて強力さんと呼ぶ運び屋さんが
全てを荷揚げしたから凄い

敬慎院が出来た719年前
今の建物で280年らしいが
ピラミッドじゃないが
どうやってこれだけの木材で作れたのか不思議だ

50丁と呼ぶ
目印の50個目の灯籠で到着
標高約1000m
だが本当につらい山

海とは違い
ちょっと待ったも,休憩も,腰をかける事も水も飲めるが
重力に逆らう移動は辛い

ここで修行するお坊さんが
歩いて来たのか?は
謎のままでいい

伝承と伝説に護られ
護ってきた山だから・・・・・

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