出会い

フィジーのホームグランドならぬ
ホームオーシャン
海へ頭をペコリ
岸から400m沖へ泳いぐこと2〜30分

ハワイ風の洒落たサーファーなし
人工ビーチなし
車なし
電気なし
ライフガードなし
手加減なし

遊泳禁止の海のキング!

数億年前から変わらない景色と水
海原を鳥達が舞い
最高な美しさと神々しさが留まってきた
聖域であろう

こんな遠くの拝まなければならない
海の神様の住処で泳いでなければ
今の自分は無いだろう

独りが大事だった

珊瑚にぶつかった傷を治し体をケアし
夜は星と波音で心の平安に浸る

海は珊瑚や魚が村人が
しのぎを削る弱肉強食の正しい世界

溺れかけても誰も助けちゃくれない
絶海の海で
幾度も胸が潰れる思いが充満した

平静を装うには
心が大切だ

もう一人の自分にパニックにさせない事
なりかけたら

強制的に戻す事

太陽に助けて欲しい

泡の隙間から刺す太陽の水面へ向かい
泡立つ水面に顔が出ると
東京のビルの隙間の太陽とは違っていた

なんて書いたが
始めはまったくこの大波に近づけなかった
分厚く高速に迫る波動が周囲の水面を吸い上げ
あっという間に2階建て

沖の水は一滴もきちゃいない
例の透明な何かが
空をも隠しながら迫り来る訳だが

あの2階からの水がくだける轟音と水量と
海底の鋭利な珊瑚や
ウミヘビやサメ

俺は完全なる邪魔者である

原始的な地球は
人間にとってはあの世の入り口である

だからこそ
存分に生きないと
死にきれなかった

死が怖いのではなく
死ぬ迄の経過が未熟な事を
避けたかった

思い切り行く!
退かない!
やめるならやめる!

海から足のつく海岸につくと
その満足感は今迄に知らない感覚だった

心技一体

プールの競争ではなく
波にとけ込む事
許される事

掛け値の無いこの場が好きだ
嘘ややましい心があれば、戻れない気がした
所詮地球は1000で人は1の力

夜はぐっと冷え込んだ波音と風音
風で揺らぐように明滅する10億円前の爆発の星

様々な古来からの祈りの作法と
心の模様を無色にし
目をつもり
考え

呼吸をしていた

思いたつままに動く素晴らしさを
改めて先日感じさせて頂いた

人も万物の出会いは偶然と言う名の必然であるから
不可思議な人生の旅路ですれ違う一瞬だが
その深度はそれぞれ

過去があり今ある
過去の旅が今を彩る
でも今だから出逢うよし
絶妙で完璧なタイミングの点と点

それはネイティブアメリカンが伝えてきた
ビジョンクエストの旅だから

終わりない足跡

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