日本の海



夜明け
昨日の夕方、御神酒を注いだ海は
波が消えていた
諦めて海から戻り、海岸で拝む、前にみかんをくれたおばあちゃんと
お話をした。
太陽は登り始めたが、地球は雲に覆われ太陽は見えず
車を走らせ、太陽が気になる
線香花火のような太陽が水平線より高い位置に出ていた
もどるか?いくか?
決めたから行こう
波は大きめだが
風が合わず白波の海の濁りで
とれないかもしれないが海へ
思った以上に水が冷たい
フードをかぶるが
手袋は左手だけ戻る時間は惜しいので
このまま海の中と水面を、山をみたて
流れたら戻るの繰り返し
広い海の不思議で川のように横に流れている
いつもよりシャッターを遅めに設定し
あとは成り行きで見ないで押す
いかに波が早いか
波という固有物ではなく
水素の風が波
水がくっついては離れる姿
一時間くらい海にいると
手が痺れ、回転を繰り返し
少し目が回った
二度とない時間
海の中は轟音と静寂
浄化と回転
間合いを読む感覚の修練と
目に見えぬ崇高な太古からの周波数と合わせていくこと
たかが水の中だが
水は記憶をもち全てを観ている