この身一つ
幼い頃、透明な海で魚たちを追い回す事が何よりも好きだった
やがて酸素ボンベと、ダイビングのセンスを買うも
人間のいけない場所へ行く
様々な制約と、人間側の都合の無理に嫌になり
もう一度、裸で海へ行くと決めたのは
2000年頃、パラオで昔ホームステーで3日だけ
お世話になったレイモンドさんの墓前
死ぬ可能性のある場で
こそ本物の1枚が写るのかもしれない
海で0から、人からではなく
海から教えをこい
海の真髄を知るべきだと
自分を恥ずかしく思った
グダグダ都会の暮らしでなまった自分の
わけのわからない写真
を捨てるように
「全てを捨てろ」と
禅の本に書いてあった
いづれにしても
動機は自分で1歩方向を大胆に変える事
大胆に繊細に
海や自然や生き物に
滝や石や風にも敬意いを伝える
波に巻かれても、自分を叱咤し前へ行くしかない
黙って一人で旅をする