調律し溶け合う

海と溶け合いたいと思ったのは2001年

ダイビングでの写真も撮っていたが

あの不自由な動きと、宇宙へ行くような完全装備や

ひとりで行くな、水圧の計算やら

無理な方法だというのは明らかだと気付いた

全ての人工的な道具や酸素ボンベは捨てて

いくべきで

写真は何か写るだろう

きっと

なんだかよくわからないが

泳いで波の中へ行けば

死ぬ可能性が高く

ごまかしもきかないから良いはずだ!

とワクワクした

冒険家と言われたこともあるが

冒険ではないと思っていた

試してみたかった

海の真髄を人や教科書ではなく

海から教わりたかった

魚からも聞きたいことがあった

南太平洋の海原の沖にひとり漂うと

太古の地球と、昔のままの海にいる自分の

余計な全てが無くなり

胸が躍りワクワクした

そこへ大波が幾重にも迫る

そんな波まで泳いでは潜り

大波の轟音と波動を交わすと

エナジーがチャージされ

より自然に溶け合い、感覚を使わないと

すぐ死ぬと思った

思ったというと後書きだが

死ぬか大怪我しかない

間違えは許されない真剣は時間

この目には見えない、魚や古来の先人や祈りてたちが

感じていた感を取り戻せば

人はどこにいても、慌てず、心強く生きていけるはずだ

地に足がついた世界の出来事なんか

なんでもない

ここは地に足が付かない、海の上、海の中

ここで心のまま動ければ

頭で考える暇もないほどの高速な波をくぐれば

くぐるほど

生きる力や、自然や宇宙のフォースを授かる気がすした

生き甲斐をたくさん知るほど

人は自由にひとり旅へ行きべきだと知る

ディズニーランドなんか行くなら

こういうところで楽しむ方がどんなに良いことか

やがて

海の方から写真に入ってくれる

古武道と同じ

忍や侍がしていたことがいかにこの世界やあの世界に大切か

海水温や様々な角度の海流

空から落ちる波と波が海に当たる爆発と、轟音の響きをくるんだ水が四方に動き回り

海へ溶け合う。

泡が酸素を巻き込み海中へ吸い込まれていく

そこで自分が背骨や首を折れないように

水中へ入り

水中で強烈な爆風の(爆水?)を交わし

水の中で水を避けつつ

水に守ってもらう

魚の動きを見て尊重し

心が折れない、ブレずに体が先に動いていく

まろばし(転)の術

古武道と同じ

忍がしていた鍛錬

心と体術

そこに神仏を寄り添わせ

また自然界に寄り添う神仏の力をお借りする

あくまでも頼らない。

夢中に入る

夢中に自分で切り抜ける

耳を澄まし

空にたまに現れる海鳥を見て何か言ってないか気にする

自分の周りにある流れを利用する

海を観て

海に観てもらう

あとは思い切り行き良いよくやるだけ

なるようにしかならないが

なるようにもなる

運を超えた世界

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