すみだ北斎美術館

6/18~7/21まで両国駅から徒歩数分の

すみだ北斎美術館で北斎の

青い波の浮世絵をはじめ

北斎や国芳、芳年など浮世絵したちの

波の浮世絵を展示しています

今日は関係者メディアのプレオープン

仲良しの神保町交差点の五拾画廊 土屋さんから

昨年お譲りいただいた

明治の最後の浮世絵師、月岡芳年の浮世絵を個人蔵として飾ってくださいました。

芳年武者无類 全33シリーズの中から

北条時政が江ノ島で祈る21日目に

龍神の化身(仏教では弁財天)=(神道ではイチキシマ姫)が現れ

全国66の霊場に法華経を納めれば

その善行により7代以上続くが

このままでは6代で滅びると言われ

祈りの聖地を廻れば子孫と国は繁栄するとも

その時に龍の3枚の鱗が落ちていて

それ以来北条の家紋は三つ鱗になった

日本が66の国の別れていた(通行手形のいる時代)

伊賀の赤目滝の延寿院の赤目滝衆(修験者、忍、法華経の行者)

も66の国に廻国巡礼に出て情報を仕入れたと

当時は神社などへ、国家安泰、家族繁栄など願いのは版木で押した

スタンプのような紙を法華経と納経した返礼で

御朱印をいただいた

昨今のお金で買う、スタンプラリー

集める、個人的な欲得のコレクションとは

全く違うものでした

日本中の神社も今や願いを都合よく叶えてもらう祈願所に成り果てました

特に数年1組づつ並び

個人的にがんをかける人が増えました

戸隠や水天宮も伊勢も

効きをうたった神社にも席二位はありますが

効きは一緒で

混むだけなので

利己的な祈願はやめてほしいものです

今の日本の縮図です

インドやチベットとは全く違う解釈の日本仏教の他力本願の影響もあるでしょうが

自力修行に尽きると思います

江戸の浮世絵師たち、版元、彫り師、摺師

絶滅から150年

越前コウゾの紙すきの技術や様々

時間や感覚の鋭利な彼らを偲ぶ

すみだ北斎美術館 奥田敦子 主任学芸員様

五拾画廊 土屋さん

ありがとうございました。

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