海は怖い
紙一重で
浮世から幽世
決して忌み嫌う世界のイメージではなく
僕にはもうどっちでもいいと
深く考えてもいないが
できるだけ
戻れて、波にやられないように
経験と工夫と予知能力?で未然に
死なない努力を惜しまない
海で死にそうになった経験は1度?いや3度?
1度目は冬のノースショア この時は絶望感で諦めかけた
2度目は翌月 この時はマウイのホーキパの沖へ
あっという間に流され
例の怖い(物質?電気的?信号の束?)がまた胸に集まり
パニックが来たが自分で納めた
3度目はフィジーの沖で独り雨の中
大波に3発巻かれ
空中へ飛んで、暗黒の水中へ
もう肺の空気が、波で押され全部でて
気を失うほど苦しい
四発来たら終わりかもと
思いつつ、パニックにはならず
(パニックになる隙もないほど、苦しいなんもんじゃなかった)
口から水面に出たら四発目はなかった
ゼイゼイしながら、沖へ横へ片手クロールで逃げた!
震えが止まらず
それでも30分ほどまた波を撮り
泳いで20分かけ浅瀬のサンゴのラグーンに帰った
なんの話でしたか
昨日ファイヤーキングカフェで
水中写真やナイトレインボーの写真家 高砂淳二さんに偶然お会いできた
ご挨拶をすると
目の優しい海の男でした
海は怖い
怖いけど美しい
妙な包容力と
溶け合う一体感がたまらない
水になれないが
どうやったら波と溶け合えるのかを
考え、実技で試していた2003年ごろ
大人になり
今では波という、一般的な形がなくても
写るようになった
基本他力本願
でファインダーもみず
感覚で、水中で回転したり、荒れ狂う水面をすり抜けながら
カメラのレンズを向けてパチリ
いい加減なものです
言い方を変えれば
迷いなく斬る感じに似てます
海はそもそも危ない怖い場所です
母なる海なんて言いますが
どんな母やら
恐ろしいです
やるしかない
泳ぎ、潜るのをやめたら死ぬだけ
単純明快
いつも死に際にいる心地よさ
と
そこで写る景色は感慨深い
2度とない時間を人は生きていることを
おざなりにする現代
矢でも鉄砲でも来い!
でいきましょ
海に比べたら
地に足が付く人間界など
なんとかなるものです
大きな天然の鯛を5日前に炊いたが
イトヨリを先に食べ
忙しく食べれず
冷蔵庫に入れたり炊いたり
ようやく神棚にお供えし
食べたら
やっぱり濃かった
魚を食べると
海でうまく泳げます