写真とは
夕陽の神事を古来は大切にしていたという
一日の終わり、闇が来るが、やがて朝が来るスタート
命の再生と闇の狭間
命の呼吸と
闇にしか持てない不思議な怖さと美しさ
音が太古の昔に戻る唯一の時
虫の音と波音草の揺れる音
夕暮れの夕闇の迫る、磯の波
暗くなると浅かろうと岩だらけで
帰ってこれない、足場が見えず怪我もする
出雲大社の方が いなさの浜で泳いだら
何か写るかもしれませんのでどうぞ
でも稲佐の浜は濁っている
島根中みぎから左海岸線を
走り車をとめ海を感じ探したが
ピントこなかった
もう1度もどり諦めかけ
散歩していると
何かを感じた
言葉では難しいが
ここがいい
ここは祈りの場だと
なんだか感じた
ゴミを拾い
御神酒をまいて
祝詞を捧げた
写真はドキュメンタリーでなくてはいけない
というより
写真機を押せば
自然にドキュメンタリーになるのだが
昨今は簡単に、作者の好みに後から加工できるので
もういじりすぎて
切って貼って、拡大して
これは写真ではなくグラフィックだ
つまり
その時に撮れていない
訳です
デジタルになり
全てが早ければ
安ければいい
写真はその場にいて
俗にいう被写体と対峙する
ドローンや定点カメラは
写真だが写真でない
自分がそこに飛んで、泳いで
そのすべてと溶け合い
その前後の記憶が押した瞬間に成り立つものだと信じる