海で幾度と溺れ
恐怖の絶命にもまれてきた

怖さはさっきまでないのに
どこから来るのか?

胸にす〜っと何かが集まり
呼吸が浅く
喉が渇く

緊張して
肉体的に筋肉が硬直し
動かなくなる
これがパニック

でかい波がきた!まづい! 大怪我?か溺れるかも?(妄想的予測)の最初の外的要因大波が迫る!これは予測される恐怖(妄想)

次に実際に大波に巻きこまれ、暗黒で目をつぶりながら、時たま明るくなりながら、体がバラバラになりそうに洗濯される恐怖

次に岩に足や腕がぶつかる、怪我の恐怖

同時に巻かれている苦しい恐怖

怖さのオンパレード!

これは渋い

外的と妄想的ネガティブ、呼吸ができない怖さ
が起こす問題は
外から体内に来るとも言える

しかし現実を見るしかない

溺れても誰もいない
浮き輪もない

あるのは水中眼鏡と足ひれ
片手には防水カメラの大きなけーす

もう笑うしかない

何してんだ俺?

いつも大声で
嘘のような現実を笑う

遥か沖数百メートルのサンゴ礁

珊瑚に当たれば
体も頭も大怪我

一切ネガティブな考えはしないが
現実は冷静にみる

己の泳力体力
と結局は根性と負けない心
波に向かうこと

背中をむけたら負け
心を背け知らんぷりしたい自分
は弱虫子虫

くそ!
よっし!よっしゃ!〜いくぜ!〜と叫ぶ

どっか〜んと足のふくらはぎが波に叩かれ
物凄い水圧を感じながら落下していく水の滝

撮影以上にこれを何百回としないと
同じ波の位置にいられない

そして水中で回転逆さどり!

遊泳禁止の
危ない場所で
さらに余計なことをする

忍法!と叫び
笑う

あの日々が懐かしい
今から22年前から始まった
水中の影を探す旅

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