海の古武道
展示は緩やかに開催中です。
近所の友人や様々
ぽつりぽつり
体のこと、人生のこと様々色々
お話を聞いている
海で足がつかない沖で独り
この世の地に足がつく世界のなんて
楽なことよ
迫る大波にもまれ溺れたり
海流に流され冷えてしまうわけでも
サメもこない
こんな呑気な場所はない
みんな元気になった!
と
笑ってバイバイ
泳いで写した写真の説明
を、同じ日本人に身ぶりしているうちに
ふと自分に話しているんだなと
初めての海外の一人旅はオーストラリア
キャンバスのバックにトレパンにイスラエルのトレーナー
首にはキャノンAe-1 とフィルムを山のようにつめた
やがて立ち寄ったバリ島のウブドの山やサヌールの村人に魅了され
当時はジムニーがレンタカー
腐った税関員や警官に難癖と賄賂をせびられ
田舎へ逃げた
いろんなことが
やがてつながってくる
あのある日
がなければ
海の中を裸で泳いでいなかった
無計画
流れに乗る
時間を気にしない
何でもやる
一人旅
これが大事
海の古武道が水中で泳ぐこと
敵を懲らしめるのが古武道ではない
いかに体をこの宇宙の摂理と
体の摂理を解け合わせ無心で自然に
動くかにその真髄はある
戦うのが武道ではない